【プロの本音】ショールームのキラキラに騙されないで!実は「いらなかった」水廻りオプション徹底解説

「せっかくの人生に一度あるかないかのリフォーム、後悔したくない!」
そう思ってショールームに足を運ぶと、そこには夢のような空間が広がっていますよね。最新のキッチン、自動で光るトイレ、まるでスパのようなお風呂……。アドバイザーさんの説明を聞いていると、「これもあった方が便利そう」「せっかくだから付けておこう」と、いつの間にか見積もりが膨れ上がってしまうものです。
しかし、私たちリフォームの現場に携わる人間は、工事から数年後のお客様の声をたくさん聞いてきました。その中には、「あんなに欲しくて付けたのに、今では全く使っていない……」という、ちょっぴり切ない本音も混ざっています。
今回は、限られた予算を賢く使い、10年後も「このリフォームをして本当に良かった!」と思っていただくために、あえて「いらなかったかもしれない」と言われやすいオプションを深掘りして解説します。
目次
浴室(お風呂):豪華さよりも「メンテナンス性」が鍵
お風呂はリフォームで最も「夢」を見やすい場所ですが、同時に「掃除」という現実が最もシビアに跳ね返ってくる場所でもあります。
● 鏡と収納棚を「なくす」のが今のトレンド
一昔前まで、お風呂に鏡と棚があるのは当たり前でした。しかし今、SNSや主婦の間で広まっているのは「マグネット収納」への移行です。

後悔の理由: 固定式の鏡や棚の裏側、隙間は、カビや水垢の温床です。特に鏡の「ウロコ汚れ」は一度付くとなかなか落ちません。
プロの視点: 最近のシステムバスの壁は鋼板が入っていることが多く、マグネットがくっつきます。鏡も棚も、必要な時に必要な場所に磁石でペタッと貼る。掃除の時はサッと外して壁を丸洗いする。この「浮かせる収納」の方が、圧倒的に清潔を保てます。
● 浴室テレビやジェットバス
後悔の理由: 浴室テレビは、スマホの普及により需要が激減しました。故障した際、壁に埋め込み式だと修理や交換に多額の費用がかかります。ジェットバスも、配管内に汚れが溜まりやすく、専用の洗浄剤でのメンテナンスを怠ると、黒いカスが出てくる原因に。
プロの視点: その予算(10万〜30万円)があるなら、「床の除菌洗浄機能」や「換気乾燥暖房機」をアップグレードしましょう。ヒートショック対策やカビ防止に直結する投資の方が、家族の健康を守る価値に繋がります。

キッチン:「便利そう」の裏に隠れた落とし穴
キッチンは「家事ラク」を謳うオプションが非常に多い場所です。しかし、自分の調理スタイルに合わないと、ただの「宝の持ち腐れ」になってしまいます。
● 電動昇降吊戸棚(ダウンウォール)
後悔の理由: 「昇降するスピードが遅くて、結局手で取った方が早い」せっかちさんは手動にしましょう。

プロの視点:小さなお子さんやペットのいるご家庭には、吊戸棚は手の届かない安全地帯です。
「吊戸棚自体を作らない」というオープンキッチン派の収納は、足元の「フロアコンテナ(引き出し)」に集約し、吊戸棚をなくして開放感を出す方が、LDK全体が広く見えます。
● 床下収納庫「備蓄品を入れるのに便利」と思われがちですが……。
後悔の理由: 足元に段差ができるため、掃除機がかけにくい、キッチンマットがズレる、踏むとギシギシと音が鳴るようになる、といった不満が出やすい場所です。また、出し入れのたびにかがむ動作は、年齢を重ねると重労働になります。
プロの視点: 最近のシステムキッチンは、足元のデッドスペースまで引き出しになっているものが多く、昔のキッチンより1.5倍近い収納力があります。床に穴を開ける前に、まずはキッチンの収納計画を見直してみましょう。
● ビルトイン浄水器(専用水栓)
後悔の理由: カートリッジ代が意外と高い、取り寄せ方法が面倒など、交換を忘れて放置してしまうケースが散見されます。
プロの視点: 水栓そのものに浄水機能が内蔵されている「オールインワン水栓」なら、シンク周りがスッキリしますし、交換も簡単です。

トイレ・洗面所:多機能が「使いにくさ」を生むことも
● トイレの自動開閉便座
後悔の理由: 狭いトイレだと、掃除のために一歩近づいただけでフタが開いてしまい、邪魔に感じることも。また、最大の問題は「子供の習慣」です。外のトイレ(手動)でフタを閉めない子になってしまう、という親御さんの悩みをよく耳にします。
プロの視点: 「自動洗浄(流す機能)」は節水や閉め忘れ防止に役立ちますが、「自動開閉」は必須ではありません。その分、トイレの壁紙を少し高価な「消臭・抗菌機能付き」にする方が満足度は高いようです。
● 洗面所の三面鏡裏の過剰なコンセント
後悔の理由: 「ここでも充電、あそこでも充電」と増やしすぎても、実際に同時に使う家電は限られます。
プロの視点: それよりも、コンセントの「位置」にこだわりましょう。電動歯ブラシを立てたまま充電できるか、ドライヤーのコードが絡まない位置にあるか。数よりも「使い勝手のいい位置」が重要です。
プロが教える「賢いオプションの選び方」3カ条
では、どうすれば後悔しない選択ができるのでしょうか? 打ち合わせの時に、次の3つを自分に問いかけてみてください。
1. 「それは5年後も毎日掃除できますか?」
掃除の手間が増えるオプションは、将来的にストレスになります。
2. 「今の生活で、それがなくて本当に困っていますか?」
「あれば便利」は「なくても平気」なことが多いです。今の不満を解消するものを優先しましょう。
3. 「その予算を『見えない部分』に使わなくて大丈夫ですか?」
例えば、配管の更新、壁の断熱材、床の補強。これらはショールームには並びませんが、家の寿命を延ばすために最も大切な「隠れたオプション」です。
リフォームは「足し算」ではなく「引き算」
リフォームは、今の暮らしをリセットし、自分たちにとって本当に必要なものだけを詰め込む作業です。たくさんのオプションを「足す」ことよりも、自分たちの生活スタイルに合わないものを「引く」ことの方が、実は難しいし、大切なのです。
「これを付けたいけれど、本当に使うかな?」「みんなは付けているけれど、うちは掃除が面倒かも……」
そんな悩みがあれば、遠慮なく私たちにぶつけてください。私たちは設備の販売員ではなく、お客様の「これからの暮らし」を一緒に作るパートナーです。時には「それはやめておいた方がいいですよ!」と、お節介なアドバイスもさせていただきます(笑)。
【お知らせ】
リフォームモリハウスでは、ショールームの見積書をお持ちいただければ、プロの視点で「これはいらないかも?」「これはあった方がいい!」という仕分けをお手伝いします。
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